エレクトーン_習う:エレクトーンデモンストレーター宮内康生の独り言。:So-net blog
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【河は呼んでいる】に一ヶ月...。 [エレクトーン_習う]

(昨日の続きです。)

何故、私が、この「一番最初の先生」にお目に掛かりたいのか?

それは...。

きっとこの先生、驚かれるに違い有りません!
「あの宮内君が???」
「「エレクトーンを演奏する事」を「職業にして居る」???まさかぁ!」
と...。(笑)


レッスンが始まった頃の、
・右手だけ=メロディーだけ。
・左手だけ=和音だけ。(「C(ソドミ)」「G7(ソシファ)」だけ。)
・左足だけ=ベースだけ。(「ド」と「ソ」だけ。)
の演奏までは、何とか出来ましたが...。

しかし!
しかし!
しかし!

「右手・左手・左足を同時に弾く」となると、
全くダメでした...。
もうお手上げ...。

ちなみに、その、一番最初に「右手・左手・左足を同時に弾く」曲は、
【河は呼んでいる】でした。

その【河は呼んでいる】の演奏を、「文章で」書いてみると...。

《御注意》
もし、お読みになるのが面倒臭い様でしたら、
「ここから~。」「~ここまで。」を飛ばして、どうぞお読み下さい。(笑)

「ここから~。」

・右手でメロディー=一番最初の「ミ」」を弾く。
・左手の和音(Cコード=ソドミ)は、「お休み」。
・左足のベース=「ド」を弾く。
次に、
・右手=さっき演奏した「ミ」を、そのまま弾き続ける。
・左手=和音(Cコード)。
・左足=「お休み」。
次に、
・右手=さっき演奏した「ミ」を離し、「ド」を弾く。
・左手=さっき演奏した和音(Cコード)を一度離したら、
     すぐに、また同じ和音(Cコード)を弾く。
・左足=引き続き「お休み」。

↑この「流れ」を「3回」弾いたら、今度は、↓

・右手=「レ」を弾く。
・左手=和音(G7コード=ソシファ)は、「お休み」。
・左足のベース=「ソ」を弾く。
次に、
・右手=さっき演奏した「レ」を、そのまま弾き続ける。
・左手=和音(G7コード)。
・左足=「お休み」。
次に、
・右手=その、弾いて居る「レ」を、引き続き、そのまま...。
・左手=さっき演奏した和音(G7コード)を一度離したら、
     すぐに、また同じ和音(G7コード)を弾く。
・左足=引き続き「お休み」。

(まだまだ続きますが、「省略」...。)

「~ここまで。」

この文章でもお解りの通り、
「右手・左手・左足を同時に弾く」、
しかも、「「右手・左手・左足の全部、全く違う事を弾く事」は、
こんなにも「大変な」事なのです...。(笑)


何と私は、この【河は呼んでいる】をきちんと弾ける様になるまで、
「一ヶ月」掛かりました。

それからの曲も、大体「同じ様な」状態で...。

「早く仕上がれば良い」と言う訳では、勿論無いですが...。
それにしても...。

絶対にこの「一番最初の先生」、こんな私が、後に、
「エレクトーンを演奏する事」を「職業にする」なんて、
夢にも思って居なかったと思います...。
絶対に!(笑)


{み}


最初の先生は...。 [エレクトーン_習う]

(昨日の続きです。)

やがて、「エレクトーンのレッスン」が、始まりました。

私の通うクラスは、【エレクトーン・スクール】と言う「コース名」でした。

忘れもしない、
・小学1年生の男の子。
・小学1年生の女の子。
そして、
・小学校3年生の私。
の、「3人」のグループレッスン...。
そして、先生は、20代の女の先生でした。

・20代。
・女性。
と言うだけで「優しい先生」をイメージした方、
それは「間違い」です...。(笑)


この先生、兎に角、厳しい先生でした。
と言っても「理不尽な大人の理屈」を振りかざすのでは無く、
どれも、きちんと全部、「筋が通った事」ばかりで、
私は、この先生が大好きでした...。

思えば、「附属小学校の先生」に似て居て、
「厳しいけれど、愛情を感じる指導をして下さる」、
本当に素晴らしい先生でした...。

後に、沢山の先生から、様々な御指導を賜りましたが、
私が、好きになる先生は、皆、「このタイプ」だった様な気がします...。

又、それは別に、「先生」に限らず、私が好きな方達は、皆、
「それぞれ分野」で、「同じ様な事をなさる方」が多い様に思います...。

《曲に関して》
曲は、「きちんと楽譜」を読む事。「一音一音丁寧」に...。
そして、その一音一音を、「きちんと演奏する」事。
これが大切。そして、これが全て。
「格好良く弾こう」とか、「リズムに乗って弾こう」等と、
「余計な事は、一切考えず」に、
「きちんと弾く事」が、何よりも大切。


《楽器に関して》
楽器は、きちんと、そして、丁寧に扱う事。
これが出来ないと、演奏を「きちんと」「丁寧」に出来る筈が無い。
又、仮に、演奏だけ「きちんと」出来ても、他がいい加減な人の演奏は、
「驕(おご)り」を感じる...。


《楽譜に関して》
楽譜は、綺麗に、そして、丁寧に使う事。
折り目や落書きなんて、とんでもない!
それが、その曲に対しての「礼儀」。
そして、その曲を「演奏させて頂く」と言う「姿勢」...。
これを忘れては、絶対に、ダメ!

絶対に、
「初心者だから」とか、
「子供だから」とか言う「手加減」は、
一切無かった先生...。

一番最初に出会った先生が、この先生で、本当に良かった!


エレクトーン人生40年。
エレクトーンデモンストレーター30年。
この間ずっと、「一番会いたい先生」は、この先生です...。

何故なら...。


{み}



(更に、明日へ続く...。)


父とエレクトーン...。 [エレクトーン_習う]

(昨日の続きです。)

その「母」と「兄」のプレッシャーの中、父はと言うと...。

「エレクトーンの購入」を家族の中で、一番喜んで居た、
そして、「唯一喜んで居た」のは、父でした。

ちなみに、私の父は、凄~く、「物珍しがりや」で「新しい物好き」です...。

と、これを書かせて頂き、話を進めましょう...。


まだ岡崎に居た時のある日の事、
父は、当時出たばかりの「エレクトーン」を見てしまったのだそうです...。

その日から、父の「エレクトーン欲しい熱」が出ました。(笑)
もう、「エレクトーンが欲しい!」と言う思いで一杯だったそうです...。

そう...。
・珍しい!
そして、
・新しい!
エレクトーン...。

「物珍しがりや」の「新しい物好き」の父...。
それはそれはもう、欲しくて欲しくてたまらなかったそうです...。

でも、「エレクトーンが欲しい!」と言っても、弾いてみたい訳では、決して無く、
兎に角、「珍しくて新しい物(「物」です「物」...。(笑))」として、欲しかった...。
ただそれだけ...。

しかし、母は、父の「そう言う所」を、良~く知って居て、
「購入」の相談をされても、
「そんな高い物(ここでも「物」です「物」...。)は、絶対にダメっ!」
と一喝、そして、ずっと「猛反対」して居たのだそうです...。

岡崎の時、そんな事が有ったなんて...。(笑)

それが、「転勤」、そして、「ひょんな事から」、エレクトーンを購入...。
「猛反対され諦めて居た物」が、ある日突然、手に入る...。
こんな状態を、父が嬉しく無い筈が有りません...。(笑)

そんな父が、エレクトーンが届いた「その日」、私に、こう言いました...。
「お父さんは、小さい時、買って貰ったハーモニカが嬉しくて嬉しくて、
最後には、ハーモニカで「口の端」を切って、血が出る位練習したんだぞ~。」
と...。


<あの、お父さん...?>
<私に、「指から血が出る位」練習しろと...?>(笑)


届いて間も無いエレクトーンを前に、「不安」と「心配」と、
又、何か「とんでも無い事が、始まってしまった」様な、
「言い様の無い恐怖」(?)を感じて居る私への、こんな「お言葉」...。
益々大きくなる、「そんな」思い...。(笑)

しかし、やがて、ずっとずっと後ですが、
又、流石に、「指から血を流す状態」まででは有りませんでしたが
「それに近い状態で練習をする事になる」等とは、
全く予想して居ない時でした...。


{み}



(更に、明日へ続く...。)


【B-6B】...。 [エレクトーン_習う]

(昨日の続きです。)

その「申し込み」をして2週間程し、我が家にエレクトーンが来ました...。

初めてのエレクトーン。
それは、【B-6B】でした。
忘れもしない、値段は、「¥175,000.」也...。

《お願い》(エレクトーン【B-6B】を御存知無い方達へ。)
【B-6B】は、どうぞ、
「びー・ろく・びー」とお読み下さい。
「びー・しっくす・びー」では有りません...。
「この呼び方」だけで、
「1970年代=昭和40年代の響き」がする筈です...。(笑)


(話を元に戻します...。)(笑)


父がサラリーマンの我が家にとって、
又、「育ち盛り」「食べ盛り」の男の子を二人抱えた我が家にとって、
この金額を、例え「月賦」だったとしても捻出するのは、大変な事だったと思います...。
(「ローン」なんて言葉の無い時代。「月賦」です「月賦」...。(笑))


でも嬉しかったなぁ...。
家にエレクトーンが有るなんて...。





嘘...。


私は、その時、何か、「言い様の無い恐怖」(?)を感じて居ました。
何だか、「とんでも無い事が、始まってしまった」様な...。(笑)

後で思えば、これが「私のエレクトーン人生の幕開け」になり、
今に至る訳ですから、
この「説明し難い不安を感じた」のも、解る気がします...。


そんな私に「追い討ちを掛ける様」に、母の口癖は、「これ」になりました...。


「あんたのエレクトーンのせいで、家(うち)は、テレビが白黒のまま...。」


そっ...。
そんなぁ...。
(T_T)...。


事実、我が家のテレビが、カラーになったのは、ずっと後でした...。

B6B.jpg

このブログを御覧の皆さんにお願いが有ります。
それは、お子さんの為に、「何か大きなお買い物」をなさった時、
「こう言う事」を言わないであげて下さい。
凄~く「傷付き」ますから...。(笑)

又、もし、それが、「エレクトーンやピアノ等の楽器」ならば、
絶対に「こう言う事」を言わないであげて下さい...。
「大きなプレッシャー」になりますから...。(笑)
お願いします...。m(_ _)m


ちなみに...。
兄は、ずっと、(我が家のテレビが、カラーになるまで)
「あ~ぁ。「巨人の星」、カラーで観たいなぁ...。」
と言って居ました。
これで、「傷付き」&「プレッシャー」、倍増...。(笑)

もし、「巨人の星」がお解りにならない方、
「お父さん・お母さん」に聞いて下さい。
もし、「お父さん・お母さん」に聞いてもお解りにならない場合、
「おじいちゃん・おばあちゃん」に聞いて下さい...。

これ、冗談でも何でも無く、
本当に、「そんな時代に」、なりました...。(笑)


{み}



(更に、明日へ続く...。)


意外な提案...。 [エレクトーン_習う]

(昨日の続きです。)

「何となく」元気の無い私を、両親、そして兄は、きちんと気が付いて居ました...。
そんな小学校生活の私に、「救いの夏休み」がやっとやって来ました。


その時「運命的な出来事」が...。
家のすぐ近くに、「ヤマハ音楽教室」が、新設されました。


「「楽器の演奏」って、きっと楽しい筈。」
「それで、元気になってくれるのなら...。」
と、家族の誰からか、私を「ヤマハ音楽教室」に通わせる提案が...。
私の知らない所で...。


ある日、母と二人、「説明」を聞きに、「ヤマハ音楽教室」へ...。
「ヤマハ音楽教室」とは、何をする所かも解らないまま一緒に行く私...。(笑)


母は、「ピアノ」を習わせるつもりだったらしいです。
いや、「ピアノ」を薦められるだろうと思って居たそうです...。


しかし、その「説明の担当の方」が、いきなりな一言...。


「ピアノを習わせるのは、年齢が高過ぎます!」
「エレクトーンなら、今の年齢(小学校3年生=8歳)でも、習う事が出来ます。」

今、ヤマハの方が、こんな事を提案したら「大問題」だと思いますが、
「当時」は、「こう言う考え方」が「普通」で、
そして、「それがまかり通って」居ました...。


凄い「予定外」「予想外」、そして、「想定外」な提案...。


躊躇する母に気が付くと、その「担当の方」は、急に立ち上がると、
近くに有ったエレクトーンを弾き始めました。


上手っ!
凄いっ!
楽しいっ!


母は、本当に驚いたそうです、
「エレクトーンを弾ける男性が、この世の中に居た事」を...。

母の「エレクトーンのイメージ」は、「若い女性が演奏する楽器」でした...。
そして、これは、残念ながら、
「エレクトーン生誕50年」の今でも、
世間一般の方が持ち続けてしまって居るのかも...。


その方の演奏に、心底感動した母と私...。

そして、その時、「エレクトーンを習う事」と、
「習うのに必要」と、エレクトーンの購入が決まりました...。


やっぱり「演奏を聴いて頂く事」って、凄いです!
「どんな言葉の説明」よりも、
「人の心を動かせてしまう」んですから...。


でも、その時はまだ、私自身が将来、今度は「逆の立場」で、
「人の心を動かせてしまう仕事に就く」とは、
「夢にも」、いや、「夢の夢にも」、思っても居ませんでした...。
私も、母も...。


{み}



(更に、明日へ続く...。)


附属から公立へ...。 [エレクトーン_習う]

(昨日の続きです。)

私が「小学校2年生と3年生の間に」、父の「転勤」が有りました...。

「岡崎」から「千葉」へ...。
「附属小学校」から「公立の小学校」へ...。

どうぞ御想像下さい、「二つの小学校の違い」を...。
そして、「当たり前だった事が、全く無い」小学校での生活を...。

転校の初日、私は母に、
「どうしてこの小学校は、制服が無いの?」
と聞いた事、今でも覚えて居ます...。(笑)


そして、転校初日から、「何故?」の連続の日々の始まり...。


何故?この小学校は、廊下を走って良いんだろう?
何故?この小学校は、給食を残しても良いんだろう?
何故?この小学校は、授業中「おしゃべり」をしても良いんだろう?

こんな「良い面(?)」も沢山有る中、授業内容はと言えば...。

何故?知って居る漢字が、まだ「ひらがな」なんだろう...。
何故?かけ算九九を、「今」、習って居るんだろう...。

何故?
何故?
何故?

「習った事」や「知って居る事ばかり」の授業内容の中、
「転校生だから大人しく!」なんて事もせず、
授業中、「積極的に」手を上げ答える私...。
だって、「附属小学校」では、
「クラス全員が、積極的に授業で発言する事」も、
「当たり前」でしたから...。(笑)


そして、ある日...。


クラスの一人が、授業中に言いました。
「宮内君って、頭い~ぃっ!」
その瞬間、私が、「謙遜」のつもりで発した言葉で、クラスの中が凍り付きました...。


「だってこれ、全部、前の学校で習ったもん!」


このブログを御覧の皆さんは、どうでしょう?
「こんな転校生」と、仲良く出来ますか?


そう...。
その後の「結果」は、皆さんの「御想像通り」です...。


{み}



(明日へ続く...。)


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