Wicked...。:エレクトーンデモンストレーター宮内康生の独り言。:So-net blog
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Wicked...。 [好き(8)NewYork!]

(一昨日からの続きです。)

ミュージカル「The Fantastics」の、
・小さい劇場。
・少ない演者。
・小編成の伴奏。(ピアノとハープのみ。)
とは「好対照」なのが、↓このミュージカルだと思います。

090708.jpg

【Wicked】

最近、↑このミュージカルのCD、
【Wicked/Original Broadway Cast】を聴きまくって居ます。
(特に「11曲目」=【Defying Gravity】が、大好きです。)



ここからは、かなり「専門的(=マニアック)な内容」です...。



今のミュージカルの曲作りは、「昔とは」全く異なります。

「昔」とは?
それは、「ディズニーのミュージカル作品」の登場までです。
(【美女と野獣】【ライオンキング】等。)
そして、「その時(=これらの作品の登場)」から、
ブロードウェイミュージカルの「作曲方法」が、一挙に変わりました。

それは...。

それまでのミュージカルの曲は、「歌う事を最優先」に書かれて来ました。
「声」には、
・使える音域。
・移動出来る音域差。
に「大きな制約」が有り...。
・同音の継続。
(例=「ドドドドド」と言う様な「同音」の継続。)
・音程差の少ない物 or 音程差が「段階が有る物=階段状」の物。
(例=「ドレミ」や「ファソラ」と言った「音の移動」が「階段状」の物。)
(例=「ソミファレド」の様な、音の移動の「上下 or 戻り」が激しい物よりも、
    「ソファミレド」と言う「階段状」の物。)
の方が、当然&断然「歌い易く」...。

しかし!

「ディズニーのミュージカル作品」は、「まず音楽有りき」で、
「歌う事を最優先」せず、
「より綺麗に聴こえる物」に徹っして曲を書き...。

それまで、
「台詞に無理矢理メーロディーを付けた様なメロディー」が、
「当たり前」のミュージカルの作曲方法が、
一挙に変わってしまいました...。

事実、あの有名な「美女と野獣のテーマ曲」は、
歌おうとすると、凄いテクニックが必要で、
「音域」も広く、又、「音の移動」も「楽器での移動」の様で...。

これにより、「よりメロディアス=ドラマチック」な曲になり...。

ですから、「ディズニーのミュージカル作品」が大ヒットした当初、
「大ヒットの理由」は、ただ、
・ストーリー展開が、解り易い&見易い。
・メロディーが単純で聴き易い。
だけの「結果」の様に思われておりましたが...。



実は、「これだけの裏付け」が在り...。



その「真の理由」に「気が付いた」方達が、作曲方法を変え...。
そして、「新しい作曲者」の方達が登場し...。
又、その、「作曲者の要望」に応えられる歌い手の方達の出現...。

これらが、「今日(こんにち)の」、
新しいブロードウェイミュージカルの世界の形勢に至ります。



今日の最後に、話を、最初の【Defying Gravity/Wicked】に戻します。

この曲を「アナリーゼ(楽曲分析)」をしてみると、
今日の「この内容」&「この理由」が、凄く良く解ります...。
その、
・音域の広さ。
・音程差の激しさ、そして、「劇的」な変化。
を...。



等と、本当に、凄い「専門的(=マニアック)な内容」で...。

失礼しました...。(^^;) 汗...。


{み}



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