父方の祖母の話...。 [想い出(幼い頃)]
(昨日の続きです。)
私の「父方の祖母」の話です...。
私が、小学生の時の夏休み、
母と兄の3人で、愛媛に帰省しました。
(父は、仕事の関係で帰省しませんでした...。)
愛媛の田舎での生活は、楽しかったのですが、
それでもやはり、最後の方は、
「早く「自分の家(千葉)」に帰りたい...。」
と思いました...。
そして、帰宅の朝...。
「某、超有名乳酸菌健康飲料会社」から祖母へ、
大きなビニール袋に入った「レモン」が、
数袋届きました...。
「こんなに沢山のレモンは、何?」
と思って居る私に、
「ばぁちゃん、なぁんも寂し無いんよ。」
「これしよったら、あっと言う間に一日過ぎるし...。」
「これで、また、沢山お金貰(もろ)ぅて、送ってあげよな...。」
と言う祖母...。
それでも、「事情が」解らない私に、祖母が、
「その、乳酸菌健康飲料で使うレモン」の「皮むき」の内職をして居る事を
説明しました...。
「ばぁちゃん、そんな事しよったんか...。」
と思う私...。
そして...。
帰宅の為、タクシーが動き出したその瞬間...。
私の脳裏に、
独りで祖母が、レモンの皮むきをする姿の映像が、急に...。
黙々をレモンの皮むきをする、その姿は、
とても寂しそうで...。
それと共に、泣き出してしまった私...。
自分でもびっくりしました...。
あんなに「早く帰りたい。」と思って居たのに、
その時は、「帰りたく無い...。」と思った私...。
そして...。
それ以来...。
その、「乳酸菌健康飲料」の「レモン味」だけは、
どうしても、駄目になりました...。
「その祖母の姿」が思い出されて...。
{み}
(明日へ、更に続く...。)