母方の祖母の話...。:エレクトーンデモンストレーター宮内康生の独り言。:So-net blog
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母方の祖母の話...。 [想い出(幼い頃)]

(昨日の続きです。)

昨日は、「父方の祖母」の話でした...。
今日は、「母方の祖母」の話です...。

その「父方の祖母の話」よりも、もっと前の事、
つまり、「もっとずっと幼かった頃の話」です...。


ある日...。
母方の祖母に連れられて、一緒に近所に買い物に出掛けました...。


その買い物をする場所に行くには、
狭いですが、とても交通量の多い道を横断しなければならず...。

・狭くて、横断歩道も無い様な...。
・田んぼの中の「一本道」で、歩道も無い様な...。
そして、
・真っ直ぐな「一本道」なので、車が容赦無く飛ばして行く様な...。
そんな道でした...。


その場所に来た時、祖母が、こう言いました...。

「康生さん...。
いつかきっと渡れる時が来るから、
焦って飛び出したらいけませんよ...。
いつかきっと来るから...。
渡れる時は、きっと来るから...。」
と...。
(注意=愛媛弁です。)

それっきり、何も言わず、じっと待つ祖母...。
飛び出さない様に、私の手をしっかり繋いだまま...。

090512.jpg

私は、
「こんなに沢山車が走って居るのに、そんな時来るんかなぁ...。」
と思いましたが、
それでも、じっと待って居ると、車が途切れる時が来ました...。
それも両方の車線、一度に...。

まるで、「渡るのは、今ですよ...。」と言う様なタイミングで...。


それ以降、何度も、祖母と「その道」を横断する事が有りましたが、
祖母は、いつも、「同じ事」を言い「同じ行動」をし、
又、「その同じタイミング」は、必ずやって来ました...。
いつも...。


それは、あまりにもいつも「同じ事」だったので、
それからしばらくしてからは、私の方が、
「おばあちゃん、ずっと待ってれば良(え)ぇんよね?」
と言う様になりました...。


そして...。
いつの頃からか、どんな道でも必ず、そして同じ様に、
「待って居れば、必ず渡れる時が来る」
と解った私...。

不思議な事、「それ」は、どんな道でも必ず、
「そのタイミング」来て...。

更に...。

いつの頃からか...。

生きて居て、ちょっと大変な時に、
祖母の「この言葉」が...。

今度は、「大きな支えに」、変わりました...。

「康生さん...。
いつかきっと渡れる時が来るから、
焦って飛び出したらいけませんよ...。
いつかきっと来るから...。
渡れる時は、きっと来るから...。」


{み}



(更に、内容は変わりますが、明日へ続く...。)



《追記》
「父方の祖母」は、私の事を「やっちゃん」と呼んで居ましたが、
この「母方の祖母」は、私がどんなに幼くても、
「康生さん」としか呼びませんでした。
(この祖母に、「やっちゃん」呼ばれた記憶が、全く有りません...。)

私は、「父方の祖母」も、勿論大好きでしたが、
「母方の祖母」の「こう言う所が」、大好きでした...。{み}



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