「おさるのキーコ」と「岩国」...。 [想い出(幼い頃)]
小学校の時です。
(確か4年生の時でした...。)
転校して来た女の子が、
とても楽しそうに読んで居る本が有りました。
それが、「↓これ」です。
【おさるのキーコ/今井誉次郎】
その子が、本当に楽しそうに読んで居たので、
お願いして貸して貰いました。
確かに、とても面白く...。
とても読み易い文章と、解り易い内容で...。
一度読み終わって、返したのですが、
それでも「また」読みたくなり...。
借りて、返して...。
借りて、返して...。
借りて、返して...。
そんな事を「何度も」繰り返して...。
とても優しい女の子で、何度借りても、
一度も「嫌な顔」をせず、快く貸してくれて...。
子供ながら、「その性格の良さ」を、いつも感心しておりました...。
でも、残念ながら、その子は、「1年間だけで転校」...。
転校する時、
「宮内君が、そんなに気に入ったのならば、この本をあげる。」
と言ってくれたのですが...。
その子が、
「この本、大好きなおばあちゃんが買ってくれたんだよ。」
と、そのおばあちゃんの話をしてくれた事が有り、
「そんな大切な本なら...。」
と、貰えませんでした...。
「そのおばあちゃん」は、山口県の岩国に住んで居るとの事...。
ですから...。
それからずっと...。
今でも...。
「岩国」と聞くと、
・その女の子の事。
・「この本=おさるとキーコ」の事。
を「一緒に」思い出します...。
{み}
《追記》
このブログを書かせて頂きながら、思い出した事が...。
その女の子が、
・「片栗粉をお湯で溶いた」葛湯が好きだった事...。
・文字を書く時、1文字1文字、その「線の書き始めと書き終わり」に、
「小さい小さい点」を作りながら書く事...。
・ムーミンの「ニョロニョロ」が、大好きだった事...。
も思い出しました...。
そして...。
・岩国が、本当に大好きだった事...。
一度、その子が、いつも「岩国大好き」と言うので、
「そんなに好きだったら、岩国に転校しちゃえば良いのに!」
と言って、(その子を)泣かしてしまった事が...。
ごめんなさい...。{み}
《追追記》
大人になって、何度か、「この本」を探してみたのですが、
残念ながら、「古本でも」「復刻版でも」見付けられず...。
是非、読み返してみたい一冊です。{み}